店長降格という悔しい経験をみごと乗り越え、DX（デジタル革新）推進という新たな舞台で活躍する。今後は部署ごと独立を目指すという、その野心の奥にある想いに迫る。
・グローバンネットに入社した決め手を教えてください。
就活時に探していたのは、自分自身がやりたいことができて、人が面白い会社でした。まず会長の玉置（当時社長）の人柄に惹かれ、会社見学ではスタッフの人たちにも惹かれましたね。人の部分で「ここだ！」と入社を決めました。
・玉置のどんなところに惹かれたのでしょうか？
すごいじゃないですか、パワーが。オーラが違うというか。それですね、本当にそれだけです。
実は私自身は、それほど何がしたいということはなかったのです。経営者になってみたいとはぼんやり思っていましたが、それよりも一緒に働く人に恵まれた環境であれば、仕事内容がきつくても耐えられると思って。そこさえ良ければいいと思っていたのです。
グローバンネットに出会って、この人たちとだったら頑張れると思いました。玉置のカリスマ、人を惹きつけるパワーがすごかったのです。それは今でもずっと思っていますよ。
・現在の仕事内容を教えてください。
私はIT推進課といって、お客様の契約後、納車までの行程管理をする部署におります。お車の準備や、作業日程を組んで車の仕上げをしたり、カーナビや電装部品を取り付ける業務をおこなっています。
部署以外では、DX推進チームのプロジェクトリーダーもしていますよ。RPA（ソフトウェアロボットを使用した自動化）や、デジタルツールを使った業務効率化に取り組んでいます。
DX推進チームでは、会社全体でみんなが無駄だなと思っている業務を効率化していくことを一番に考えています。チームにとってはスタッフがお客様になるので、その要望に応えることが私たちの仕事ですね。
・DX推進チームの目指すゴールは何でしょうか？
チーム全員で、自動車業界の凝り固まった既成概念を壊していきたいのです。今は車検証も紙ですが、今後はそれもデジタル化していきます。業界のそういった流れの中で、他社へのコンサル事業も視野に入れて取り組んでいるんですよ。私たちが現場に入って、他社と一緒に業務改善していくことを事業化したい。個人的にも会社的にも、そう考えています。
ポイントとなるのは、私自身がカーライフアドバイザーとして営業を経験していることです。私たちのチームには、フロントスタッフや総務経理と、店舗運営に必要なメンバーが隅から隅まで揃っています。現場を知っているスタッフが肌で体験してきたことを改善に落とし込み、それを他社へ渡せることが強みですね。
・チームごと事業化するという夢が見えてきたのですね。
実は、自分は経営者になりたいのだと思っていたのですが、一昨年、経営育成勉強会に参加したときに、自分は別に経営者になりたい訳じゃなかったと気づいたのです。
私は単純に、「面白い」「楽しい」を人に広めたい。「これすごいよ！」ということを広めたいという、それだけだったのです。結果として、それを一番できるのが経営者なのかもしれないと思っています。
経営を経験させてもらえる土壌のある会社なので、私はそれに向けて集中し、あとは頑張るのみですね。経営者になるというぼんやりしていた目標に、向かって行っている感じがあります。今はワクワク感があって、本当に楽しみです。
私はDXやRPAにこだわる必要があるとは思っていません。人を育成することに、最終的には帰結すると思っているのです。そこで勝つ人を自立させて、いろいろな組織を任せられる仕組みを作っていきたい。DX、 RPAはそのためのツールですね。最終的には教育というコンサルティングをしたいと思っています。
・グローバンネットに入社して9年、どのように感じていますか？
入社してよかったと、心の底から思っています。実は店長だったとき、一度降格になったのです。そのときは辛かったですね。27歳で店長になって、調子に乗っていました。全部自分でできるし、店舗をまとめられると思っていて。でも実績を出せず、スタッフも3人辞めてしまって、何もうまくいかなくて…。その時は、きつかった。
3月に人が辞めて、4月のタイミングで神杉（現社長）から、「店長を降ろそうと思っている」と言われました。自分でもまずいなと認識していたので、その判断は至極真っ当だと思いました。そこで営業からIT推進課へ部署移動して、やり直して欲しいと言われたのです。同時にRPAプロジェクトが始まったので、心機一転、そちらへ気を向けて動くことができました。降格した後の気持ちの向けどころまで、神杉が気を遣って用意してくれていたのだなと、今ではわかります。
20代でそれを経験できたことは貴重でした。失敗したのがよかったのです。私は周囲から「お前は大きな失敗を一度もしていない」とずっと言われていて。だからもっとチャレンジしに行けと言われていたので、そこで失敗してよかったと思っているんです。以前はプライドが高くて完璧主義だったけれど、ダメな自分も受け入れることができるようになりました。失敗のおかげで、改めて自分を知ることができたのです。
・グローバンネットはどんな会社ですか？
やりたいと思ったことを、やらせてもらえる環境があります。社員には個性的な人が多いのですが、これは各自が持っている個性を発揮できる環境があるからです。だからみんな個性的に見えるんですね。それぞれがいろいろな価値観を持っていても、普通はそれを発揮させてもらえないことが多いと思うんです。グローバンネットには、自分の個性を最大限発揮できる環境があります。そこが一番いいところですね。
・就活生へメッセージをお願いします。
今はわからないことが多いと思いますが、社会人ではないのだから、それは当たり前です。だからこそ飛び込む勇気を持って欲しいと思います。今は調べれば情報が出てくる世界ですが、調べてわからなくても、そこに飛び込む勇気を持ってほしい。その勇気を持っている人が、大きく成長できる人だと思います。
辛く悔しい経験を乗り越え、しなやかな強さを身につけた。新しいステージで掴んだワクワク感の先には、以前には想像もできなかった未来が待っている。